展示解説・イベント

新型コロナウイルス感染症の状況を受け、2020年度中の各種イベントの開催は未定とさせていただきます。
また、団体予約および団体解説の受付についても当面の間、停止いたします。
ご理解の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

展示解説

 戸栗美術館では各展覧会期間中、毎月第2週・第4週の水曜日と土曜日に、当館学芸員による展示解説を行なっています。ご予約は不要です。入館券をお求めの上、ご自由にご参加ください。

・毎月第2週・第4週水曜日 午後2時~
・毎月第2週・第4週土曜日 午前11時~

●団体様への解説も承っております。
お電話(03-3465-0070)にてお問い合わせください。


ゴールデンウィーク・夏休み限定開催

やきもの展示解説 入門編

「見どころがわからない」「専門用語が難しそう」と、敷居が高いと感じる方も多い陶磁器の世界。陶片に触れながら陶器と磁器の違いや伊万里焼の歴史などを学んだ後、開催中の展覧会をご案内いたします。初心者の方もお楽しみいただける入門編の解説です。入館券をお求めの上、お気軽にご参加ください。(ご予約は不要です。)

◇期間中ご来館頂いた方には、当館特製リーフレットをプレゼント致します。

【開催時期】
ゴールデンウィーク期間中
夏休み期間中
(いずれも開館日に実施)



フリートークデー

毎月第4月曜日を、展示室でお話ししながらご鑑賞いただけるフリートークデーとして開館いたします。
通常開館日と同じく、どなたでもご来館いただけます。
当日は14時より学芸員によるミニ展示解説も開催いたします。
学芸員とお話ししながら、やきものの世界をお楽しみ下さい。
(所要時間約30分・予約不要。ご入館券をお求めの上ご参加ください)




とぐりの学芸員講座

やきもの鑑賞をより楽しむためのポイントを当館学芸員がご紹介する講座です。

開催時間:各回午後1時30分 開館/午後2時 開演
※当日は会場準備のため、開館時間が午後1時30分となります。開館前にご来館いただきましても、中にお入り頂くことはできません。予めご了承ください。

講演時間:各回90分程度
参加費:1000円(入館券を別途お求めください)。
定員:先着40名様 要事前予約
◎講座終了後は貸し切りの館内で展覧会をご自由にご観覧頂けます(午後5時まで)。

応募方法:ご予約はお電話にて承っております(03-3465-0070)。
お名前・お電話番号・ご希望の講座名をお申し付け下さい。

【『戸栗美術館 名品展Ⅰー伊万里・鍋島ー』会期中の学芸員講座】
2020年6月1日(月)14:00~ 小西麻美(アシスタントマネージャー・学芸員)
「磁都 景徳鎮を訪ねて」
2020年5月7日、緊急事態宣言の延長に伴い中止となりました。何卒ご了承ください。

とぐりの学芸員講座を開催いたしました。(2019/12/9)


2019年12月9日(月)、「とぐりの学芸員講座」を実施いたしました。

○講演「古伊万里のかたち―器種と装飾にみる―」(14:00~15:40)

  当館学芸員の黒沢愛が、「古伊万里のかたち―器種と装飾にみる―」と題してお話しいたしました。
「そもそも古伊万里とは?」という話題から始まり、用語の意味や基本事項を皆様と確認いたしました。白い磁肌とそこに施された色とりどりの絵付けが魅力的な古伊万里ですが、今回は「かたち」に注目。江戸時代、基本的に実用品であった古伊万里は、実用にかなう、様々な器種が焼造されました。うつわを使用する様子が描かれた当時の浮世絵なども交えながら、古伊万里の器種の多様さ、それらに対する名称や用途をご紹介いたしました。
 その後休憩を挟み、今度は伊万里焼の持つ装飾性に迫りました。まずは、モチーフから見たかたちについて。古伊万里のかたちには、吉祥意を持ったモチーフが多く存在します。鶴や菊をかたどったものは長寿、貝は生命や豊饒など、多様なモチーフと共にかたちへ込められた意味を紐解いていきました。
 続いて、時代別に変遷するかたちについて。古伊万里は、時代によってその造形美を大きく変遷させます。茶の湯隆盛期の桃山時代から、江戸の町人文化が華開く江戸後期まで、変わりゆく人々の美意識を取り上げて、それらに応えるように柔軟に意匠を変化させた古伊万里の歴史を総観しました。とくに、江戸の町人文化を象徴する「いき」という言葉は、18世紀頃から見られるようになると言われますが、その頃から、伊万里焼ではすっきりとした器形に青一色で文様をあらわした染付優品が目立つようになりました。幕府から度重なる倹約令が出され、身なりや暮らしの中の贅沢が規制される風潮の中で、ある種の諦念から生じた美意識が「いき」であるとの説をご説明すると、その潔い美の生まれた背景に皆様驚かれつつも、深く頷き納得されているご様子でした。最後に、こうした多様な造形を可能とした職人たちの技法や技術についても触れ、本講演を閉幕といたしました。
 質疑応答では、江戸時代と現代の伊万里焼の原料や技術の違い、初期の伊万里焼における朝鮮半島からの影響についてなどご質問をいただきました。お客様からは「政治、経済、文化面や人々の美意識の変遷を知ることができ良かった。職人のご苦労が偲ばれます」、「大変わかりやすく、聞きやすく、よく理解できました。江戸時代の食文化にも興味が湧きました」などのお声をお寄せいただきました。

 今回ご紹介の作品の多くは、現在開催中の『たのしうつくし 古伊万里のかたちⅠ』出展中および、次回展『たのしうつくし 古伊万里のかたちⅡ』(2020年1月7日~3月22日)出展予定です。本講演を、展覧会を一歩踏み込んで楽しむ手引きとしていただけましたら幸いです。



○自由観覧 (15:40~17:00)
 貸し切りの館内で現在開催中の『たのしうつくし 古伊万里のかたちⅠ』をご自由にご覧いただきました。

 次回のとぐりの学芸員講座は2020年3月9日(月)を予定しております。当館学芸顧問の森由美が「日本陶磁史入門―伊万里焼のいる場所―」と題してお話しをさせていただきます。ご予約は2020年1月7日から、お電話(03-3465-0070)または当館受付にて承ります。


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夏休み!キッズプログラム

【キッズ学芸員~みてしらべてかんがえる!江戸を染める青い文様~】


2019年7月27日(土)/28日(日) 各日14:00~(要予約/各回約90分)
学芸員の仕事を体験しつつ、伊万里焼の青い文様から江戸の暮らしを読み解く対話型ワークショップ。
※小学校中学年程度対象(要保護者同伴)。各回定員5名。参加費:子ども1人500円(期間中、小中学生は入館料無料。保護者の方は要入館料)。
●応募方法●
本プログラムはメールによる抽選です。
参加希望日・参加されるお子様と同伴の保護者氏名・メールアドレス・電話番号を明記の上、当館の専用アドレス(event★toguri-museum.or.jp ★を@に変えてお送りください)宛にお申し込みください。また、その際の件名は「キッズプログラム申込」としてください。
※応募期間:2019年6月18日(火)~7月10日(水)
※抽選結果:2019年7月13日(土)にメールにてお知らせいたします。
※お申し込み後、1週間以内に当館から「返信メール」が無い場合、お電話(03-3465-0070)にてお問い合わせください。

【キッズ学芸員 ~うつわを守る ふろしきの包み方~】

小学生を対象に、学芸員の大切な仕事のひとつ、木箱と風呂敷を使ったやきものの仕舞い方を体験していただきます。


◎日時
2018年7月28日(土)14時~15時/29日(日)11時~12時

◎ご参加の皆様に、戸栗美術館特製風呂敷をプレゼント。
(参加費 1人500円、各回定員3名。当日受付にてお申し込みください。保護者の方がご同伴ください)

2018年7月20日(金)~2018年8月31日(金)の間、小中学生は入館料無料