展示解説・イベント

展示解説

 戸栗美術館では各展覧会期間中、毎月第2週・第4週の水曜日と土曜日に、当館学芸員による展示解説を行なっています。ご予約は不要です。入館券をお求めの上、ご自由にご参加ください。

・毎月第2週・第4週水曜日 午後2時~
・毎月第2週・第4週土曜日 午前11時~

●団体様への解説も承っております。
お電話(03-3465-0070)にてお問い合わせください。


やきもの展示解説 入門編

「見どころがわからない」「専門用語が難しそう」と、敷居が高いと感じる方も多い陶磁器の世界。陶片に触れながら陶器と磁器の違いや伊万里焼の歴史などを学んだ後、開催中の展覧会をご案内いたします。初心者の方もお楽しみいただける入門編の解説です。入館券をお求めの上、お気軽にご参加ください。(ご予約は不要です。)

◇期間中ご来館頂いた方には、当館特製リーフレットをプレゼント致します。

【開催時期】
ゴールデンウィーク期間中
夏休み期間中
(いずれも開館日に実施)



フリートークデー

毎月第4月曜日を、館内でのお話しをご自由にお楽しみいただけるフリートークデーとして開館いたします。
通常開館日と同じく、どなたでもご来館いただけます。
当日は14時より学芸員によるミニパネルレクチャーも開催いたします。
1階ラウンジにて学芸員とお話ししながら、やきものの世界をお楽しみ下さい。
(所要時間約30分・予約不要。ご入館券をお求めの上ご参加ください)




とぐりの学芸員講座

よりやきもの鑑賞を楽しむためのポイントを当館学芸員がご紹介する講座です。

開催時間:各回午後1時30分 開館/午後2時 開演
※当日は会場準備のため、開館時間が午後1時30分となります。開館前にご来館いただきましても、中にお入り頂くことはできません。予めご了承ください。
講演時間:各回90分程度
参加費:500円(入館券を別途お求めください)。
定員:先着35名様 要事前予約
◎講座終了後は貸し切りの館内で展覧会をご自由にご観覧頂けます(午後5時まで)。

応募方法:ご予約はお電話にて承っております(03-3465-0070)。お名前・お電話番号・ご希望の講座名をお申し付け下さい。

≪『18世紀の古伊万里-逸品再発見Ⅱ-展』期間中の講座≫
【定員に達しました】第3回:10月30日(月)黒沢愛(GM/学芸員)「鍋島焼と江戸の遺跡」
第4回:11月20日(月)木野香代子(アドバイザー・学芸員)「染付のはじまり~中国元時代の青花磁器について~」
第5回:12月11日(月)小西麻美(学芸員)「古伊万里の文様~中国版画との関係~」

皆様のご応募を心よりお待ち申し上げております。

とぐりの学芸員講座を開催いたしました。(2017/12/11)


2017年12月11日(月)、「とぐりの学芸員講座」を実施いたしました。

○講演「古伊万里の文様~中国版画との関係~」 (14:00~15:45)
当館学芸員の小西麻美が、古伊万里の文様とそのルーツとして中国版画との関係性についてお話しいたしました。伊万里焼に表された文様は多種多様ですが、それらはモチーフのルーツからいくつかの系統に分けることができます。本講演では、その中でも中国の影響を受けたモチーフについて焦点を当ててお話しいたしました。
中国からの影響と言っても、単に古染付などの中国陶磁から影響を受けただけではなく、中国版画からのモチーフの転用を見ることができます。中国では、萬暦年間(1537~1620)以降になると版画の出版が盛んになり、多彩な画譜が刊行されました。その中でも、特に伊万里焼と関わり深いと考えられているのが明代末に出版された『八種画譜』です。この本は1630年代には既に和刻されており、かなり早い段階で日本に入ってきたと考えられています。講演では実際に、『八種画譜』に掲載されている図版と伊万里焼を並べて見比べ、同じ画題というだけでなく、構図にまで共通点を見ることができました。その類似点の多さに、皆様興味深くスライドを見入っておられました。ただし、紙に表現される絵とお皿という違いもあり、完全に図版と一致するものは見られず、陶工の手によって独自にモチーフの省略や再編成を行っていたことも窺えます。今回は同様に『図絵宗彙(ずえそうい)』からも伊万里焼と共通する画題や構図をご紹介いたしました。しかし、『八種画譜』ほどの類似は見られず、モチーフが絵から文様へと大きくアレンジされている様子が確認できました。
休憩を挟み後半は、当館の所蔵作品とそれに類似する構成の画譜とを見比べました。複数の画譜からどれが1番作品に近似しているかをお客様にお聞きすると、意見が割れ、似ていると判断する観点は人によって異なるという難しさを感じて頂きました。
沢山の作品と画譜を見比べた後は、そもそもどういった経緯で画譜が伊万里焼へと利用されたのか、その理由を考察いたしました。記録のないことも多く、判然としませんが、考えられる可能性とて中国の王朝交代や狩野派の影響、伊万里焼の注文主の依頼などが指摘されました。
質疑応答では、中国陶磁と画譜の関係性の有無や、吉祥文様について、画譜の出版についてなど様々なご質問が活発に飛び交いました。お客様からは、「伊万里焼の見方が少し変わりました」、「中国のやきものを参考にして作られたと思っていたので、画譜を参考にしていることを知り感心しました」、「古伊万里の文様と中国版画との関係がよく分かりました」などの声をお寄せいただきました。当館の普段の解説等でも伊万里焼の文様が中国から影響を受けているとご説明する場面もございますが、今回は実際に作品と画譜を見比べることで、実態としてより深い理解をして頂くことができたと感じております。伊万里焼のデザインのルーツに触れて頂けた回となりました。



○自由観覧 (15:45~17:00)
貸し切りの館内で現在開催中の『18世紀の古伊万里―逸品再発見Ⅱ―展』を自由にご覧いただきました。

次回のとぐりの学芸員講座は2018年2月19日(月)、当館のジェネラルマネージャー・学芸員の黒沢愛が「古伊万里入門~所蔵品と陶片にみる歴史と魅力~」と題してお話しさせていただきます。皆様のご応募をお待ち申し上げております。


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夏休み!キッズプログラム

【とぐり式 お宝の包み方を学ぼう】

小学生を対象に、木箱と風呂敷を使って美術品の包み方をレクチャーします。
ご参加の皆様に戸栗美術館特製風呂敷をプレゼント。
(参加費一人500円、予約不要ですが保護者の方がご同伴ください)
イベントの詳細は当館ブログにてご覧いただけます。▶とぐりのぶろぐ

2017年8月11日(金・祝)~13日(日) 毎日午後2時~午後3時
なお、8月1日(火)~31日(木)の間、小中学生は入館料無料でございます。