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開館35周年記念特別展
戸栗美術館名品展Ⅱ―中国陶磁―

■会期:2022年11月21日(月)~12月29日(木)
■開館時間:10:00~17:00(入館受付は16:30まで)
※金曜・土曜は10:00~20:00(入館受付は19:30まで)
■休館日:月曜日・火曜日
※開館記念日にあたる11月21日(月)・22日(火)は開館。
■入館料:一般 1,500円 / 高大生 500円
※中学生以下は入館料無料。
※上記の内容は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。

【重要】新型コロナウイルス感染症流行に伴い会期の変更が生じた『戸栗美術館 名品展Ⅱ―中国陶磁―』の入館券については、チケット記載の会期に限らず、本展覧会開催期間中にご使用いただけます。
また、『戸栗美術館 名品展Ⅰ―伊万里・鍋島―』(2020年12月20日会期終了)との二展示共通券についても、展覧会開催期間中にご使用いただけます。


展覧会趣旨


 「中国の陶磁は世界の宝物。なかでも官窯のきれいなものがいい」。当館創設者 戸栗 亨(とぐり とおる/1926〜2007)は伊万里焼や鍋島焼などの日本の磁器を数多く蒐集しましたが、冒頭の言葉にあらわれているように中国陶磁にも高い関心を持ち、優品の取得に尽力しました。
 景徳鎮官窯(けいとくちんかんよう)の作例の中でも、とりわけ愛好していたのが青花(せいか)です。青花とは、コバルト顔料による釉下彩の技法。元(げん)時代後期にあたる14世紀に景徳鎮窯で確立され、明(みん)時代前期に開始される官窯でも受け継がれました。美しい白地に映える清廉な青色、端正な筆致、時代の趣を反映した雄渾さや優美さを備えた文様構成など、完成された姿に感じ入るところがあったのでしょう。
 今展では、館蔵の明時代前期の景徳鎮官窯の青花をはじめとした中国陶磁約80点を、15年振りに一挙公開いたします。戸栗の審美眼によって精選されたコレクションをご高覧ください。



主な出展作品


第1展示室「各地の名窯―宋から清時代までー」

 定窯(ていよう)や龍泉窯(りゅうせんよう)、磁州窯(じしゅうよう)、鈞窯(きんよう)、建窯(けんよう)、景徳鎮窯など、中国を代表する窯の作例をご紹介いたします。

青磁 瓶
龍泉窯
元時代(14世紀)
高27.6㎝

青磁で名高い龍泉窯の作。一切の文様を排し、形姿と釉調を追求した気品漂う優品です。



青花 唐草文 稜花盤
景徳鎮窯
元時代(14世紀)
口径46.3㎝

元青花特有の重厚な青色や、濃密な文様構成が荘厳な印象をもたらす大盤。



◇第2展示室「景徳鎮官窯の威風」

明時代前期の景徳鎮官窯の青花を中心に、清時代初期までの優品を展観いたします。

釉裏紅 菊唐草文 瓶
景徳鎮窯
明時代洪武年間(1368~98)
高32.2㎝

銅呈色の釉裏紅(ゆうりこう)は焼成が難しいとされますが、本作は完好な焼き上がりです。文様構成や釉肌、発色などの点からみて屈指の名品といえます。



青花 草花文 盤
景徳鎮窯
明時代永楽年間(1403~24)
口径63.5㎝

口径60㎝を超える大作でありながら、繊細な線描や濃淡を駆使した丁寧な絵付けです。麗しい白色の磁肌を活かした構成で、優美な印象を醸し出しています。



豆彩 葡萄栗鼠文 瓢形瓶
景徳鎮窯
清時代雍正年間(1723~35)
高12.4㎝

たわわに実をつけた葡萄(ぶどう)の一枝を描き、背面には葡萄を食む栗鼠(りす)をあらわしています。端正な形姿によく合った格調高い筆致、上品な発色など見事な仕上がりです。



◇第3展示室「深遠なる古代陶瓷 」

彩陶から緑釉(りょくゆう)陶器、唐三彩まで、古代中国のやきものを展示いたします。

三彩 馬
唐時代(8世紀)
長76.3cm

唐三彩では馬の作例は少なくありませんが、その中でも白を基調とした本作は格調高い美しさを湛えています。




同時開催


◇やきもの展示室「景徳鎮探訪記」

 中国江西省東北部に位置する景徳鎮(けいとくちん)は中国を代表する窯業地として知られています。当地での窯業のはじまりは10世紀頃まで遡るとされ、元時代後期には青花磁器の技術を確立。明時代になると官窯が設置され、数々の優品を世に送り出しました。大窯業地・景徳鎮の地理や現代の様子をご紹介いたします。


本展会期中の催し物のご案内


◇ラウンジトーク「『戸栗美術館名品展Ⅱ-中国陶磁-』の見どころ」

 1階ラウンジにて、スライドを使って展覧会の見どころをご紹介いたします。入館券をお求めの上、ご自由にご参加ください(予約不要)。

■11月26日(土)・12月14日(水) 10:15~(約45分)
■先着20名様
■参加費無料


◇ラウンジ&ギャラリートーク「戸栗コレクションの中国陶磁」


■12月5日(月) 14:00~(約120分)
 ※当日は13:30に開館いたします。
 ※終了後は17:00までご観覧いただけます。
■先着20名様
■参加費 1,500円(税込/入館券を別途お求めください)
■要事前予約
 ※下記予約サイトからお申込みください(受付開始11月21日10時00分~)。
 《ラウンジ&ギャラリートーク予約サイト》
https://airrsv.net/toguri-reserve/calendar/




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  『開館35周年記念特別展 戸栗美術館名品展Ⅱ―中国陶磁―』プレスリリース
  写真借用申請書

【お問い合せ先:公益財団法人 戸栗美術館】
TEL:03-3465-0070
FAX:03-3467-9813