次回開催中の展覧会


めぐってたのしい 佐賀・長崎のやきもの展

■会期:2026年10月7日(水)〜12月20日(日)
■開館時間:10:00~17:00(入館受付は16:30まで)
 ※金曜・土曜は10:00~20:00(入館受付は19:30まで)
■休館日:月曜日・火曜日
 ※10月12日(月・祝)、11月3日(火・祝)、11月23日(月・祝)は開館。
■入館料:一般1,300円/25歳以下500円/高校生以下無料
 ※一般以外は要証明書。
 ※10月14日(水)は創設者 戸栗 亨のメモリアルデーのため、無料開館いたします。

 


展覧会趣旨


≪展示室で、やきもの散策≫
日本磁器のふるさと・江戸時代の肥前をめぐる

 今から約400年前、佐賀・長崎は一大窯業地としての一歩を踏み出しました。16世紀末期に現在の佐賀県唐津(からつ)市ではじまった陶器生産が広まり、その中で17世紀初頭に日本で最初の国産磁器が誕生。有田(ありた)町を中心として急速に磁器焼造が進展しました。有田の北側の伊万里市内の大川内(おおかわち)や、東の武雄(たけお)市の板ノ川内(いたのかわち)、嬉野市の志田(しだ)、南の長崎県波佐見(はさみ)町、西南の佐世保市の三川内(みかわち)など、一帯に窯業地が広がり、約30km圏内のこれらの地域だけでも300か所以上に登り窯が消長したとされます。近しい地域ではありますが、有田・大川内・板ノ川内・志田・波佐見・三川内では、それぞれ特色あるやきものが焼かれました。

 今回の展覧会では、2つの展示室を「有田」、有田を除く「大川内・板ノ川内・志田・波佐見・三川内」に分けて、それぞれの地理になぞらえて展示します。現在も続く窯業地、そのはじまりである江戸時代の磁器を中心に、約80点をご紹介します。展示室内をあちらこちらと「散策」しながらお楽しみください。



展覧会詳細と主な出展作品

◆第1展示室「有田」

佐賀県有田町は磁器焼造の中核で、町内だけで約60か所の江戸時代の窯跡が確認されています。色絵(いろえ)や染付(そめつけ)など様々な装飾技法が使用され、最高級品から量産品まで、幅広い磁器を焼造しました。
 磁器草創期の窯場が点在した西側、広大な磁石場の発見によって中心地となっていく東側。エリアや年代によって異なる特色をご紹介いたします。


色絵 葡萄文 虫籠形香炉
〈有田〉
江戸時代(17世紀後半)
通高10.9㎝
戸栗美術館収蔵


染付 山水文 台皿
〈有田〉
江戸時代(17世紀中期)
口径28.3㎝
戸栗美術館収蔵


◆第2展示室「大川内・板ノ川内・志田・波佐見・三川内」

藩窯・民窯、磁器・陶器など、特色ある窯場が展開しました。有田を展示室の中心と仮定し、東西南北に当てはめて各地域の作品を展示いたします。


〈大川内〉
伊万里市内の大川内に設置された佐賀鍋島藩の藩窯では、有田の製磁技術を基に鍋島焼が焼造されました。将軍家への献上、大名家などへの贈答にも相応しい格調高い磁器です。


色絵 唐花文 八角猪口
〈大川内〉
江戸時代(17世紀末~18世紀初)
高6.8㎝
戸栗美術館収蔵


〈板ノ川内〉
武雄市は白土や白化粧を用いた陶器で著名ですが、板ノ川内などでは磁器も焼造されました。「染付 紗綾形文 壺」は肩部を削った粘土を縄目状に整えた創意溢れる作品です。


染付 紗綾形文 壺
〈板ノ川内〉
江戸時代(17世紀前半)
高19.1㎝
戸栗美術館収蔵


〈志田〉
嬉野市内の志田は、19世紀頃の白化粧土を使用した磁器に特色があります。「染付 竹虎文 皿」など、親しみやすさを感じさせる大皿が多数製作されました。


染付 竹虎文 皿
〈志田〉
江戸時代(19世紀)
口径42.6㎝
戸栗美術館収蔵


〈波佐見〉
17世紀初頭から磁器窯が開かれ、複数の窯場が林立しました。17世紀前半には「青磁 椿文 三足皿」など上質な青磁を焼造した一方、江戸時代後期には染付食器を量産しました。


青磁 椿文 三足皿
〈波佐見〉
江戸時代(17世紀前半)
口径18.7㎝
戸栗美術館収蔵


〈三川内〉
江戸時代は平戸藩領に属し、民窯のほかに、藩の御用窯も設置されました。繊細な染付磁器に加え、「青磁瑠璃銹釉染付 獅子置物」のような複雑かつ卓越した造形物も見どころです。


青磁銹釉染付 獅子置物
〈三川内〉
江戸時代(19世紀)
高17.4㎝
戸栗美術館収蔵




     

同時開催


◇第3展示室『江戸時代の伊万里焼―誕生からの変遷―』


◇やきもの展示室『平戸悦山を継ぐもの 今村均・今村ひとみ 白磁展』

三川内焼の伝統技法「捻り細工」を再興した十四代平戸悦山・今村均。その技と心を継ぎ、白磁に新たな表情を生む今村ひとみ。親子二代が紡ぐ白磁の造形と、四百年の歴史に息づく継承の姿を紹介します。



本展会期中の催し物のご案内


◇展示解説

■10月17日(土)・12月5日(土)  各日14:00~(約45分)
■参加費無料(要入館券)
■予約不要

◇古伊万里入門解説

■11月21日(土)  14:00~(約45分)
■参加費無料(要入館券)
■予約不要

◇ラウンジ&ギャラリー・トーク 「日本磁器のふるさと・江戸時代の肥前」

講師:当館学芸員
前半は1階ラウンジにて概説し、後半は2階展示室にて展示解説を行います。
■11月9日(月) 14:00~(約120分) ■先着30名様
■参加費(入館料を含む) 一般 2,700円(税込)
年間パスポート会員 1,200円(税込/本人のみ)
※各種割引・招待券はご利用いただけません。何卒ご了承ください。
※当日はご予約の方のみご入館いただけます。
※13時15分開館、17時00分閉館です。
■要事前予約
※下記予約サイトからお申込みください。
【受付開始】10月7日(水)10:00~
https://airrsv.net/toguri-reserve/calendar/



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  『めぐってたのしい 佐賀・長崎のやきもの展』プレスリリース
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【お問い合せ先:公益財団法人 戸栗美術館】
TEL:03-3465-0070